
[研究開発-2]
新しい半導体ガスの開発を
リーダーシップを発揮して支えていく
事業本部 半導体材料開発部 開発課 2023年キャリア入社
大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻修了
イギリス留学の経験があるだけに、趣味は海外旅行。学生時代からヨーロッパ各国を巡り歩いてきた。異国での旅を通して一人でできることが多いことに気付き、新たな自分を発見するにつながった。コロナ禍で自粛していたが、長期休みを利用して再び海外に出かけようと計画中。
開発にチャレンジしたいとの思いで、KDKの扉を叩く。
私の場合、新卒では印刷会社、その次は半導体製造会社で勤務しており、いずれの企業でも品質保証に携わっていました。改めて自分の仕事を振り返ったところ、技術開発者として自分の手でモノづくりをしたいとの思いが強くなり、開発職で転職活動を開始しました。KDKは前職と同じ半導体業界に位置し、しかも材料メーカーとして世界の大手メーカーと取引していることから、将来性を感じたことが入社の決め手となりました。
入社直後の1年間は半導体製造に欠かせないフッ素系ガスの新規検討、既存ガスの性能変更などに取り組んでいました。ラボ内の小スケールの設備を活用し、細かく条件を変えながら新しいガスを検討する。そんな作業を通して開発職としての土台を築き上げていくと、ほどなくしてガス評価グループのリーダーに任命されました。以後は自社で開発中のガスが、半導体加工の重要工程であるドライエッチングでいかなる性能を発揮するのか、評価を手がけることになりました。お客さまからの依頼などを受けて、目的とするガスを使ったときにどのような現象が発生するか浮き彫りにし、結果をフィードバックしていくのが主たる業務となっています。
英語力を生かせるチャンスも獲得。
リーダーという立場になったことから、自分自身の実験に向き合ってばかりではなく、チーム全体のマネジメントも私の役割となりました。メンバーに試験を依頼し、月報や週報をまとめ上げ、全体の業務が上手く進むように支えていくのがリーダーの務め。キャリア採用者ゆえ様々な経験やノウハウはあるものの、KDKでの経験が浅い私にとっては不安もありました。メンバーにも、他部署の先輩たちにも真摯な姿勢で接するとともに、こまめに情報共有して円滑なコミュニケーションを実践しながら、より良い仕事を残そうとしてきました。
実は前職と前々職の間に1年ほどイギリスに滞在し、語学学校に通っていた時期があります。おかげで英語力が身に付いたことから、KDK入社後、海外顧客の対応を任され、試験の実施や報告書の作成はもとより、お客さまに対して英語で説明するチャンスをいただきました。ほんのわずかな期間で変化する半導体デバイスを扱っているだけに、海外顧客はスピード感をもって仕事しており、開発者として大きな刺激を受けることができました。
理想とする仕事に携わる充実感。
開発業務では自分で実際に試験器具を組み立てて試験して、データをもとにあれこれと考察して、次につなげていくという毎日を過ごしています。難しいことも多いですが、まさに私が目指してきた世界であり、希望通りの仕事ができている点に充実感を覚えています。しかも語学などの私の培ってきた強みを生かして仕事を任せてくれているのですから、モチベーションもおのずと高まります。
また、開発は臨機応変な対応が欠かせないとはいえ、定型化できる業務も少なからず存在しています。マニュアル文化の品質保証にルーツがある私が中心となって手順書等をまとめることで、これから入社する新人がすんなりと仕事に取り組めるように支えたいと思っています。私自身もさらなる自己研鑽を重ねることで、お客さまが満足できる試験結果を導き出し、会社として利益となるようなガスを世に送り出すために貢献していくつもりです。

実験やモノづくりが好きで、半導体に少しでも興味が持てるタイプであれば、チャンスがおのずと広がるのがKDKという会社です。与えられた仕事であったとしても、その中からやりたいことを自発的に探し出し、そこで得た新たな物事を自発的に発信する。そんなアクティブな姿勢も持ち合わせていてほしいですね。なお、半導体は世界に通ずる技術ですから、英語を学んだ理系出身者は重宝されると思います!