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技術職

[分析技術] 自分のスタイルを貫いて
品質管理を極めていく。 水島工場 品質保証部 品質管理課 2018年入社
高等専門学校物質化学工学科卒

学生時代は吹奏楽部でトランペットを担当。定期演奏会の実行委員長を務めたこともある。入社後は品質保証畑を真っすぐに歩んでいる。乗馬やウォーキング、ピアノなどオフタイムの趣味も多彩。

品質管理のスペシャリストを目指して。

高専で化学を専攻してきた私は、学校のカリキュラムとしてのインターンシップでKDKと出会いました。興味のあった品質保証を体験したところ、頭の回転が速く、問題解決能力も高く、人望も厚い先輩方に接して、私も同じような品質管理のスペシャリストになりたいとの想いが芽生えて入社するに至りました。
希望通り水島工場の品質管理に配属されてからは、完成した製品はもとより、製造過程にある材料などに関して、各種分析機器を用いた検査業務に携わっています。担当製品が一人ひとりに割り振られていますが、私は最初の3年間、電池材料の品質管理に取り組んでいました。様々な角度からの分析を担当しましたが、中でも頭を悩ませられたのは製造中の突発的な製品トラブルを調査する依頼分析。通常ならば、どんな製品を分析するのか、ある程度見当が付くのですが、依頼分析の場合、サンプルの組成もよくわからず、限られた情報をもとに調べていかねばなりません。経験のなかった当時は悪戦苦闘してしまい、先輩の力に頼り切っていましたが、経験を積むうちに自分で問題解決する能力が身に付いてきました。

自分らしさを忘れず、分析に向き合う。

4年目からは無機分析を中心に手掛けることになり、か性ソーダや次亜塩素酸ソーダなどを分析していきました。品質管理は製品によって動き方が異なっており、分析項目の多い電池材料ではグループで分担していたものの、無機分析では個人ですべてを進めていかねばなりませんでした。しかも、前任がキメ細かくスピーディに何でも対応していた優秀な先輩でしたから、果たして私が同じようなレベルを提供できるのか、不安があったのも事実です。
試行錯誤した結果、たどり着いたのは自分の得意なことから始めていくこと。先輩のように臨機応変な対応はできないので、私は何事も事前準備をしっかりと行ってから解決していくのを地道に目指してきました。担当が一人だからこそ、問題が大きくなる前に周囲に報告して意見を求めるといったことも繰り返し、なんとか滞りなく仕事を進められるようになりました。

環境分析担当へ。新しい経験が自分を成長させる。

現在は主に環境分析を担当しています。工場から排出される排水、工場内の大気や土などの成分を分析することで、周辺の環境に影響を与えていないかを調べていくのがその役割。製品に直接的にかかわる分析ではありませんが周辺にお住いの方々の健康にかかわることでもありますので、責任は重大だと痛感させられています。
環境分析では突発的な依頼分析も多く、例えば、設備工事で発生した残土や解体後のコンクリートのガラなどを調べることもよくあります。今までに経験したことのない分析も多いですが、できなかったことができるようになった時の達成感がやりがいにつながっています。入社以来、多くの経験を積み重ねることができたとはいえ、まだまだ問題解決力が未熟だと思わされています。これからも分析業務を行う上で必要なことを学び続け、自分を高めていくつもりです。

小さな積み重ねを大切にしましょう。

当社の場合、上司との面談で年間目標を立てるのですが、それを実現するためには毎日、小さな目標をコツコツと達成し続ける必要があります。加えて学び続ける意志、事実を簡潔に説明する力、妥協せず丁寧かつ迅速に仕事を進めていく力などが、品質管理に必要だと感じます。