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Career Interview
総合職

[研究] 研究開発から新製品の創出まで
多彩な仕事を主体的に進めるために
学び続ける姿勢を貫き通す。 新製品開発本部 開発企画部 2004年入社
大学院理工学研究科修了

学生時代を振り返って 大学院では有機化学材料をテーマにした研究室に所属し、生体内の酵素について調べていました。事前に厳しい研究室だと聞いてはいましたが、そういう環境に身を置いて努力したいとの思いからあえて飛び込んだ次第です。実際、在学中は朝から晩まで研究三昧の日々を送りました。おかげで研究をする上での考え方、物事の進め方を身に付けることができて、KDKの一員となってからも学生時代の経験は大いに役立ちました。

KDKを選んだ理由 研究室の先輩や同級生は、製薬会社や化学メーカーの研究開発者を目指していました。私も同様の道に進もうと何社かを見ていく中で、最初に内定が出たのがKDKでした。入社の決め手は、当時の人事担当の人柄が抜群によかったこと。学生の感覚を理解して話をしてくれたので、私も正直に受け応えることができて安心感を覚えることができました。

1年目

新製品開発本部 新材料研究所

最初の約4年間は渋川にある新材料研究所(現 総合開発センター)で、10数年先の新製品の“種”を見つける基礎研究に携わっていました。当時は医薬品の中間体、有機ELにつながる研究テーマなどを担当。大学院時代とは異なるテーマではあったものの、研究していくための土台となる部分は共通するものが多く、違和感なく仕事に入り込むことができました。予算が限られていた大学院とは異なり、企業の研究環境の充実ぶりには驚かされるところもあり、余計な不安なく研究に没頭することもできました。どの研究テーマも弊社の差別化技術であるフッ素を活用していましたので、その取扱い方法を学ぶことができたのが今につながる貴重な経験となったと感じています。ちょうど同期が同じ研究所に入社しましたので、休みの日などに一緒に勉強会を開いたりして、お互いに切磋琢磨できた時期でもありました。

5年目

新製品開発本部 水島研究所

水島に異動してからは、主には医薬品中間体に関して、基礎研究レベルからスケールアップした開発に臨みました。お客さまとともに世の中に“上市”していくのを目指しており、ラボでの検討に留まらず、工場の生産担当者たちと現場で議論しながら試作なども行いましたし、営業と一緒にお客さま先に出かけて現状の課題を浮き彫りにしていくという部分にも関わりました。コストが重要なファクターとなっていましたので、より安価に合成できるメーカーを探すべく中国に出張に出かけ、条件に合いそうな企業に製造方法をレクチャーした時期もあります。具体的に存在するモノを目指して作っていくのは、基礎研究よりも断然楽しいと感じる日々でした。ただし、医薬品が上市できるのは1000テーマに1つレベル。私の担当テーマも顧客からは高い評価を得たものの、最終的にはドロップアウトしてしまったのが残念なところでした。

15年目

新製品開発本部 渋川研究所

再び渋川に戻ってからは、フッ素系ガスの開発に携わりました。それまでは液体の医薬品を担当していましたが、ここからは気体の工業品を作ることになり、開発の感覚は全く異なりました。また、このときから初めてリーダーとして後輩を指導していくことにもなり、さらに新しい挑戦も始まりました。開発そのものは順調に進んだ一方で、忘れられない事件が発生しました。フッ素系ガスは危険性が高いだけに取り扱いに細心の注意が必要になるのですが、あるとき私の思い込みで手順違いが発生。幸いにも大きな事故にはつながりませんでしたが、私の油断で後輩を危険に直面させたかと思うと、しばらくは夜中に関係のないサイレンの音で目が覚めてしまう時期も続きました。別部署に移った今も安全確保は最重要視しており、今も最適な答えを探りながら仕事しています。

16年目

本社 新製品開発本部 開発企画部

開発企画部は、今後、KDKとしてどのような製品を作っていくのか、“目的”となる部分を考えていく部署。目的が明確に存在している状態から手段を考えて実行するのが研究者であるのに対して、現在はゼロから目的を創り出すべく、答えのない問いに向き合い続けています。直近では主力であるフッ素系ガスなどに頼らない事業展開を見据え、ライフサイエンス分野での新規開発を検討しています。試行錯誤しながら導き出した自分の考えを、周囲に理解してもらうためにアウトプットしていくのは難しくもあり、非常に面白いとも感じています。実際に製品として採用されるのはこれからですが、事業として大きくなったときにはきっと達成感が得られるのだと期待しています。

これからの私

KDKに入社して以来、様々な仕事をしてきた私は、常に新しい学びに向き合ってきました。その中では「成長するって、楽しい」という感覚を常に抱き続けてきました。どんな仕事であっても、主体性を持っていればおのずと楽しさを感じられるもの。ただ、その主体性は継続的な学び(能力開発)があってこそ育まれるだけに、どんな立場になったとしても学び続ける姿勢は持ち続けたいと思っています。直近では3年以内にMBAを取得するべく経営大学院に通学中。新規開発品を企画するためには、単に技術に精通するのみならず、財務諸表やファイナンス、投資、マーケティングなどの知識が欠かせないと感じたので通学することにしました。技術とは全く異なる新しい学びの時間が今、非常に楽しいと実感しています。