2025年8月7日に発生した火災事故について
関東電化工業渋川工場(群馬県渋川市)構内におきまして、火災事故が発生いたしました。この事故により、当社従業員1名がお亡くなりになり、1名が負傷いたしました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し心よりのお詫びとお悔やみを申し上げます。また、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けし、深くお詫び申し上げます。
安全を最優先に、二度とこのような事故を起こさぬよう再発防止策を徹底し安全文化醸成に努めて参ります。
基本的な考え方
当社グループでは「安全第一主義」のもと、当社独自の安全行動基準を定め、場内で作業を行うすべての作業者の安全意識を高め、無事故・無災害を目指して全員参加で安全活動に取り組んでいます。
「環境・安全」に関する自主管理活動を全社を挙げて実施するため、安全環境保安委員会を設置しています。
各事業所においては労働安全衛生法に基づき安全衛生委員会等を毎月開催し、安全衛生に関する事項について協議し、労使一体となって安全衛生の向上に努めています。
また、社長をはじめとする会社経営陣と労働組合の代表者が1年に2回、労使協議会を開催し、意見交換を行っています。
安全行動基準
場内で作業を行う全ての作業者の安全意識を高め、不安全箇所を発見し、不安全行動を未然に防止し、無事故・無災害を達成するために、作業を行う際の最低限の行動基準を定めています。
- 作業前に気づかせ、気づきの危険予知(KY)を行い、危険要因を取り除き、危険な要因を確認させた後、作業を行わせること。
- 管理・監督者は指示通りに作業を行っているか監視・確認すること。
- 不安全行動は絶対に黙認せず、妥協しないこと。
- 指示は作業内容に応じて明確且つ具体的に行い、理解しているか確認すること。
- 指示を受けた者はわからないことは必ず質問して、あいまいな状態で作業を行わないこと。
- 作業経験の浅い作業者には管理・監督者がきめ細かく指示・作業許可を行い、監督すること。
- 指示・指導は三現主義のもと行うこと。
- 管理・監督者は指示、指導が作業を行う末端の社員、協力会社社員まで伝わり、徹底されていることを確認すること。
- 教育は根気よく、繰り返し、理解されるまで行うこと。
- 工事は製造部、施設部、工事元請け業者が責任と権限を自覚し、それぞれの責任をもって指示を行うこと。

第9次RC行動目標
- 〔目標〕重大労働災害ゼロ(社員・協力会社の労働災害ゼロ)、設備事故ゼロ
- 〔実績〕2023年度は重大労働災害1件、設備事故ゼロ
| (単位) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 重大労働災害(休業4日以上) | 件 | 0 | 0 | 0 |
| 休業災害(休業4日未満) | 件 | 1 | 0 | 0 |
| 設備事故 | 件 | 0 | 0 | 0 |
| 休業災害度数率 | % | 0.92 | 0.00 | 0.00 |
| 休業災害強度率 | % | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
| ※休業災害度数率 100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数 ※休業災害強度率 1000延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数 |
||||
| (単位) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 重大労働災害(休業4日以上) | 件 | 1 | 3 | 1 |
| 休業災害(休業4日未満) | 件 | 0 | 0 | 0 |
安全管理・保安措置の推進
当社グループでは従業員や協力会社社員の安全衛生の向上とお客様への安定した製品供給に努めるため、安全管理の徹底や、設備の保安措置を推進しています。
2022 年度からは渋川・水島両工場で週に1度「安全専念時間」を導入し、管理監督職が現場に入り、作業者と安全活動に専念することを奨励することで、安全意識の高揚をより一層図っています。
今後も法令順守の徹底や保安防災と安全衛生の向上に努め、無事故・無災害を目指してまいります。
安全教育
危険体感設備
2017年度、渋川・水島両工場に「危険体感設備」を設置しました。日常作業の中に潜む危険源を見抜く力を養うためには知識と経験が不可欠ですが、実際に事故や災害を経験することがあってはなりません。危険体感設備では“「安全」に「危険状態」を体感”することで、知識と経験を積み上げていきます。継続的に新たな装置を導入し、設備の充実を図っています。受講者からは、普段体験することのない状態を体感したことにより安全に対する感性が増したといった声が聞かれます。協力会社社員も含め、今後も教育を続けてまいります。
その他の安全教育
作業前ミーティングや作業手順の改善、作業内容に応じた安全教育を常時実施し、「不安全状態」と「不安全行動」の解消に努めています。また、毎月「安全の日」を定め、過去の事故を忘れないよう安全教育と安全衛生パトロールを行っています。教育内容は「防護服教育」や「高所作業者教育」など実践型のものから、「指差し呼称の実践方法」や「SDSの読み方」、「1人KYの取り組み方」など多岐にわたり、従業員の安全意識と技術の向上を図っています。また、KYTトレーナー・RSTトレーナーの育成や外部の安全衛生講習会への積極的な参加も推奨しています。
KYT : 危険予知訓練
RST : 厚生労働省方式 現場監督者安全衛生教育トレーナー
水島工場では、当社で働くすべての作業者の安全を確保するため、安全衛生基本行動と工場ルールを定め、関係法規や場内ルールを記載した「入構者心得手帳」や取扱製品の「SDS集」とともに配布し、場内で安全に作業を行えるよう社員と入構者の教育を徹底しています。
各種訓練の実施
毎年、公設消防隊と合同防災訓練を実施し、さらに緊急時通報訓練、安否確認訓練、避難訓練、消火訓練および各部門ごとの緊急事態対応訓練などを実施し、緊急事態に備えております。
