基本的な考え方
TNFD提言に基づく取り組みとして、水ストレスについて当社グループの全製造拠点を対象に世界資源研究所(WRI)のAqueductを用いて評価を行いました。韓国の製造拠点である関東電化ファインプロダクツ韓国は水ストレスが高い地域として確認しました。今後、より詳細な調査、分析を進め、環境負荷低減に取り組む予定です。
国内製造工場が立地している群馬県渋川市と岡山県倉敷市については、水ストレスが高くないことを確認しています。冷却水の循環利用を進め、取水量の削減に取り組むとともに、徹底した排水管理により環境負荷低減に努めます。
なお、過去10年以上水質・水量に関する許認可や基準、規制への違反はございません。
渋川工場
渋川工場で製造している製品はごく一部の副生品を除き水分を含有しておらず、取水した水は主に製造プロセスの冷却および加温に使用し、循環利用により取水量を抑制し、ほぼ全量を厳格な水質管理のもと河川に排水しております。
取水量
| 2022 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
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|---|---|---|---|---|
| 取水量 | 上水道 | 327 | 395 | 302 |
| 工業用水(河川) | 11,153 | 10,594 | 10,247 | |
| 地下水 | 888 | 775 | 687 | |
| 計 | 12,367 | 11,764 | 11,236 | |
水島工場
水島工場も渋川工場と同様に工業用水のほとんどを設備の冷却用として使用しています。
冷却水はクーリングタワーを用いて循環利用し、取水量の削減に努めています。
水島工場では、岡山県工業用水道事業の推進と健全なる発展をはかる岡山県工業用水協議会に加盟しています。
取水量および排水量
| 2022 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
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|---|---|---|---|---|---|
| 取水量 | 上水道 | 60 | 50 | 50 | |
| 工業用水(河川) | 987 | 862 | 865 | ||
| 計 | 1,047 | 912 | 915 | ||
| 排水量(海) | 950 | 841 | 851 | ||
| 水消費量 | 97 | 71 | 64 | ||
| ※水消費量=取水量-排水量 | |||||