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入社して最初に配属されたのは、水島研究所でした。関東電化工業では、リチウムイオン電池などの電解液の材料になるフッ素化合物を製造しており、新しい化合物の開発が当時のテーマでした。いろいろな物質を合成し、実験・評価を繰り返します。うまくいくものもあれば、そうでないものもある。試行錯誤の連続でした。大学や大学院でも実験室レベルでフラスコやビーカーを振ってはいましたが、生産現場の人たちの協力を得て、パイロットプラントで試作品を作るのは初めての経験です。大きな装置で試作品が出来あがるまでの過程は、けっこう感動的でした。
現在は、本社の新製品開発推進部に所属しています。新製品に関して対外的な窓口となり、お客様と研究所のパイプ役となるセクションです。研究所時代も、たまに実験の成果を持ってお客様に説明しに行きましたが、今は携わるテーマも増え、頻繁かつ複雑です。製品化に近い段階の研究もあれば、将来的に育てていく開発のタネもある。開示できる情報もあれば、秘匿しておくべきこともある。どうしても言葉を選び、慎重になってしまいます。私も研究員だったので、自社の優れた技術はつい得意気に話したくなる(笑)。最初は、それをセーブするのが大変でした。
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最近、研究所で開発に関わっていた開発品が上市して営業品目となりました。部分的ではありますが私も上市に関わりました。そういう意味で、ちょうどいいタイミングで本社に移って来られたと思います。新製品の開発と既存製品の改良を含め、こんなことをして欲しい、こんなことができるという、要望と提案の投げ合いです。研究所とお客様との間に入る私がうまくハンドリングでき、成果を出せたときは、達成感を得られます。研究者たちの成果を膨らませ、会社の営業品目に乗せることが、当面、最大の目標。それが実現すれば、もっと大きなやりがいにつながるでしょう。
関東電化工業は、基本的に「温かい会社です」。水島地区は、地元の人、年配の人も多く、みなさんとても面倒見がよく、可愛がってもらいました。本社も、言いたいことが言える空気があります。そして、若手にも仕事を任せてもらえる。配属直後、上司に「思うようにやってみろ」と言われました。私の場合、研究所時代の習慣でデータや裏づけが揃わないと不安に感じ、お客様とのやり取りも慎重になり過ぎたと反省していますが。自分のやりたいことをはっきり持っている人には、いろんなことができる,チャンスを与えてもらえる会社だと思います。
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