大学でやっていた研究の延長線上で仕事に就きたいと考えていたので、志望は化学メーカーに絞り込んでいました。最終的に関東電化工業を選んだいちばんのポイントは、採用担当者の人柄ですね。とても魅力的な方で、きっと会社もこんな感じなんだろう、それがそのままにじみ出ているんだろうなって感じました。実際に入社してみても、イメージどおり、アットホームで居心地のよい職場です。また、新人でも自由に発言でき、上司はしっかり意見を聞いてくれ、良ければどんどん採用されます。そういった自由度の高いところも魅力です。
私が所属する新材料研究所は、直近の製品を開発するのではなく、5年先、10年先を見越した研究を行うセクションです。日々、実験と評価の繰り返し。自分で研究テーマを見つけていく発想力が必要で、失敗を繰り返しながらも結果が出るまで粘り強く、忍耐強く続ける姿勢が大切です。実験が狙いどおりすんなり成功することなど滅多にありません。失敗して原因を考え、わかったら修正を加えてまた実験。こうした小さな成功を積み上げて、うまくいけば何年か先に成果が得られるのです。それまでは、ひたすら忍の一字です。
半年に1回、役員に対して研究の経過をプレゼンテーションする場であります。私も、初めて手がけた研究成果を発表する機会を与えられました。物怖じしない性格の私も、そのときはさすがに緊張しましたね。周囲からは落ち着いてるように見えたらしいですが、本当は、口から心臓が飛び出しそうなくらいでした(笑)。そのぶん、発表を終えたときの安堵感と達成感は大きく、なんとも言えず心地良かったです。その後、少しお酒など飲み、慰労会をやったんですが、会長から『なかなか良かったよ』と声をかけてもらえたんです。普段は話すこともできない相手です。グッときました。
新しいテーマを見つけるにしても、そうそうオリジナルな発想が生まれるわけではありません。着想を得るには、情報収集が不可欠です。文献、専門雑誌などから最新の情報をつかみ、世の中の流れやニーズを読むように努力しています。会社や周囲の協力もあり、学会にも積極的に出席させてもらえます。その分野のトップの人たちのお話を聞くのは、参考になりますし、刺激にもなります。いつの日か、関東電化工業の主力製品になるものを開発したいですね。