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[管理] モノ作りの最前線に飛び込み
“説得力”を身にまとう 人事部 2009年入社
商学部経営学科卒

入社以来、本社と岡山の水島工場での勤務を経験。岡山時代に近隣の会社の若手が集まるボランティア団体に参加。海岸の清掃などに携わるほか、各社との交流の場にも積極的に顔を出すようになる。現在も東京の同様の団体に参加。様々な業種の人と出会い刺激を受けているという。

現場の気持ちを知らなければ、すべての仕事が成り立たない。

就活を始めた当初、私はジャンルを問わない幅広い企業を志望していましたが、最終的に興味を持ったのは当社のような化学メーカーでした。中でも社会貢献度が高い医薬系の素材を扱う化学メーカーを探したところ、KDKでも研究品目に取り扱いがあることを知りました。説明会では会社の裏事情までをも包み隠さず話をしてくれて、誠実な社風を感じ取ったことに大きく心惹かれるものがありました。経常利益率が非常に高かったことも経営学科出身の私にとっては興味を持ったポイントでした。
1年目からの約2年半は、本社の人事部の一員として給与計算などを担当。2か月目から給与計算システムのオペレーターを担当することとなりました。最初はうまく処理を回すことができずに悪戦苦闘しましたが、問題に直面したときは社内の関係部署のみなさんが力を貸してくれたので、なんとか前に進んでいくことができました。
この人事部の仕事は、社員のみなさんにお願いをする場面も多く、その際には社員の実情に十分、配慮しなくてはなりません。しかしながら、私自身、現場の事情を無視した自分勝手なお願いをしてしまったことがあり、工場から厳しいお言葉をいただいたことがありました。これをきっかけにメーカーで勤める以上、現場を知らなければと考え、工場への異動希望を考えはじめ、念願叶って3年目秋から岡山の水島工場勤務となりました。

モノ作りの喜びと苦労を理解できた水島時代。

水島時代の3年間は業務課に所属。簡単に言えば、工場内の窓口的な仕事に携わりました。各現場の生産状況などをチェックしながら、資材調達や営業といった関連部署、物流会社と協議して、正しくモノが生産され、然るべき場所に届くように支援していくのが主な役割。「きちんと原料は届いているのか」「どれくらいのモノが作られているのか」「どのタイミングで物流を動かせばいいのか」――1日に何百トンレベルもの素材を使うこともある圧倒的なスケールでのモノ作りを支えるために、実に多様な視点で物事を考え、工場内を奔走しました。ときには配管をいじったり、フォークリフトを運転したりもして、現場を徹底的にサポートしました。
納期等のクレームが発生したときなどは、業務課が先頭に立って調整しなくてはなりません。必死で対応に追われ、がむしゃらに仕事をしていたあのとき、忘れないのはベテラン社員がかけてくれた「この経験は絶対に無駄にならないよ」との言葉です。確かに業務課は工場と密接にコミュニケーションするだけに、どういう思いで現場の人たちが汗水を垂らしてモノ作りしているのかが如実にわかります。ましてや一刻を争うようなトラブル対応時には、熱い思いがひしひしと伝わってきものです。
水島時代に現場の生きた情報が蓄積されたおかげで、本社業務に転属になっても説得力を持って取り組むことができる自信がつきました。KDKで働き続ける上で貴重な土台ができたと実感しています。

新入社員の成長が何よりのモチベーションに。

現在は本社の人事部に戻り、新卒を中心とする人材の採用窓口を任されています。広告物の作成、媒体対応、説明会の取りまとめ、面接、内定者フォローなどを手がけています。本社と工場で経験が学生のみなさんにリアルなKDKを語るのに役立っています。その一方でプレッシャ―を感じる場面は多々あります。面接ひとつとっても、自分が学生の将来を決める判断をしていいのかという葛藤が消えないのも事実。迷いながら、手探りで仕事をしているからこそ、新人たちが無事に内定式や入社式を迎え、数か月後には私の知らないところで、どんどんコミュニケーションの輪を広げている様子を見ると、苦労が吹き飛ぶような喜びに包まれます。
若い人たちが見違えるように成長するその姿には、本当に驚かされてばかりですね。私自身も負けるわけにはいきません。人材採用に関して確かな実績を残すのはもちろんのこと、将来的には水島工場だけではなく渋川工場も知りたいですし、営業としてモノを売るという部分にも関わってみたいと思っています。
人事畑が長いので遠い将来のキャリアを考えると継続してこの道を歩む可能性が高いとは思います。しかし、関係者のKDKの良さを知ってもらうには、自分自身が見識を広げなくてはなりません。新しいことへのチャレンジを怠らず、自分を高めていきたいと思っています。

自分のやりたいことを突き詰めて!

私自身が就活をしていた頃を振り返ると、実は上手く言っていない時期がわりと長く続いたことがありました。落ち込んでしまって投げやりになりそうではありましたが、気持ちを切り替えて「なんとかなる」「今まで駄目だった企業は縁がなかったんだ」と前向きに捉えることで、最終的にはKDKにめぐり逢うことができました。ただし、“数打てば当たる”といったことはしたつもりはありません。自分の本当に何をやりたいのかを真剣に考えた延長線上にKDKが存在していました。学生のみなさんにはやりたいことは、しっかりと貫いてほしいと思っています。