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会社紹介 社長メッセージ President's Message

 関東電化工業(KDK)は、1938年の創業以来、産業を陰から支える化学品の専門メーカーとして、80年を超える長い歴史を紡いでまいりました。 元来、私どもは一つの化学品に特化するのではなく、時代や技術の流れを鑑みて、柔軟に得意分野を変えてきました。だからこそ、これだけの長きにわたって第一線に立ち続けられたのだと自負しております。

 実際、創業初期は金属マグネシウム製造が主体でしたが、その工程に欠かせない電気分解技術を応用して、戦後には一転して基礎化学品の代表格であるか性ソーダの製造が軸となりました。しかし、ここで満足することなく、さらなる飛躍を目指して技術研鑽に取り組んだ結果、70年代にはフッ酸の電解技術を確立。以後はフッ素を応用した製品を次々と開発してまいりました。今やみなさんの手元にもある精密機械に必要不可欠な半導体やリチウムイオン二次電池などには、当社の提供するフッ素製品がフル活用されています。

 フッ素以外のジャンルでも確かな実績を上げており、例えばコピー機のトナーに混ぜて使う鉄粉の“キャリヤー”は、持ち前の微細加工技術を生かすことで、世界のお客様に認められる製品を世に送り出しています。また、基礎化学品に関しても有機から無機まで幅広い製品をラインナップ。様々な角度から寄せられるお客様のご期待に着実に応えることで、総合化学メーカーとしての役割を全うし続けています。

 私どもは決して大きな会社ではありません。それゆえ、大量に確保した資源を使って、大量の化学品を生産することで、広く世の中の発展に寄与するというビジネススタイルを選択することはできません。目立たずとも必要不可欠なものを開発し、供給し続けることで人類の幸福に貢献してきたと思っております。独自性のある新規開発品を弛まなく登場させ、新しいマーケットを自ら作り出す――「創造的開発型企業」として、今後も社会の根底を支える特色ある化学品を作り出していきたいと、私たちは考えています。

 80年を超える長い歴史を有しながらも、柔軟に新分野を開拓してきた当社は、まだまだ発展途上にあります。先入観にとらわれない素直さで、疑問に思うことを率直に表現できる人、チャンスに背を向けずに果敢にチャレンジできる人にとっては、非常に面白い会社であるのは間違いありません。みなさんの力で、KDKの新たな歴史を創造してください。

代表取締役社長 長谷川 淳一