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事業・製品紹介 関東電化工業の歴史 KDK History

独創的な技術開発力を強みに関東電化工業は、基礎化学品メーカーとして産業社会に有用なさまざまな化学製品を提供してきました。そのフィールドは多彩な分野へと広がり、現在では、環境・エネルギー/電子・情報通信/ライフサイエンス・ヘルスケアの3分野で大きく成長、発展を遂げています。なかでも精密化学品部門は著しい躍進を遂げ、フッ素化学では世界のトップシェアを誇る製品も提供しています。
今後も「創業的開発型企業」を目指し、当社の製品を世界へ発信していきます。

1938 金属マグネシウム、か性ソーダおよび塩酸の製造を目的として資本金400万円で設立

当社は軍需品である金属マグネシウムの需要増加に応えるために設立されました。金属マグネシウムは、航空機の機体に使用されるジュラルミンには欠かせない材料でした。

1939 渋川工場、第1期工場建設完成
渋川工場建設工事
1945 終戦により金属マグネシウムの製造を全廃、か性ソーダを主とした無機工業薬品を製造開始

終戦と共に、金属マグネシウム事業は撤退します。金属マグネシウムの製造フローの一部であった食塩の電気分解を、一つの事業として転換させます。か性ソーダ・塩素・水素の、電解ソーダ事業は戦後の再生にあたって支柱となった事業でもあり、これを「三本柱構想」と呼んでいたそうです。

1950 トリクロールエチレン製造開始
1952 パークロールエチレン製造開始

金属マグネシウムから撤退したことによって、それに代わる塩素の消化先を開拓することが当時の問題でした。その中でも主力塩素製品に成長したのがトリクロールエチレンとパークロールエチレンでした。


わが国初のパークロールエチレン製造設備(アセチレン法)
1965 水島工場操業開始

水島コンビナートへの進出には大きな理由が2つあります。まず一つ目は当社が物流コストを見直すために臨海地区に第二工場設立を模索していたこと。二つ目はコンビナート周辺企業との原料・製品面での連携が期待できたことでした。


水島工場イオン交換膜電解設備
1970 フッ酸電解技術確立(日本初)

今日、フッ酸電解は当社事業におけるコア技術となっています。当時は、フッ素を手掛ける事に異論を唱える人も多く、また研究も中々うまくいきませんでした。しかしフッ素の可能性を信じ、当時の研究主任がアメリカに6ヶ月間留学し、苦闘の末フッ酸電解技術を開発しました。

1971 六フッ化硫黄(SF6)製造開始

SF6をきっかけに当社のフッ素製品が増えていきました。そもそも当社がフッ素に着目した理由は、SF6を絶縁材として使用することによって、高電圧の送電が可能になることと、機器のコンパクト化が図れることから、東京のような地価の高いところでは発電所を作る際に大きなメリットになるため、脚光を浴びるだろうという想定が生まれたためでした。

1979 磁性合金粉「MAP」製造開始

「MAP」とはMagnetic Alloy Powder の頭文字を取ったもので、テープ用の磁気記録材料でした。メタルテープなどに使われ、その磁気能力は従来のものに比べ格段に高いものでした。当社は世界で初めての「MAP」の商業生産に踏み出しました。


製品MAPとMAPを利用したメタルテープ
1981 四フッ化炭素(CF4)製造開始
1983 マグネタイトキャリヤー製造開始
1987 三フッ化窒素(NF3)製造開始

絶縁材として製造されていたSF6に次いで、当社では半導体用特殊ガスの研究が進められていました。その中で注目されていたのが、CF4というガスであり、当社は直接フッ素化による極めてコンパクトな設備で、しかも純度の高い製品が作れるプロセスを生み出すことに成功しました。その後様々なフッ素系特殊ガスが上市されていますが、NF3は当社の主力製品になっております。


フッ素系ガスのクリーン充填室
1988 フェライトキャリヤー製造開始
1995 渋川工場フッ素系製品5品目の「ISO9002」取得
渋川・水島工場で「ISO9001」を、渋川・水島両工場・各開発室で「ISO14001」を認証取得
1997 六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)の製造開始
水島工場にフッ酸電化設備新設

この年にリチウムイオン二次電池の電解質に使われるLiPF6の事業化に乗り出しました。電機メーカーから、リチウムイオン二次電池の電解質について、何か良い製法はないかという問いかけがあったのがきっかけであり、3年間の研究期間を経て、全く新しい製法を開発しました。

1998 水島工場「ISO9002」の認証取得
1999 渋川・水島工場で「ISO14001」の認証取得
2000 渋川・水島工場で「ISO9001」の認証取得
関東電化KOREA(株)設立
2004 台灣關東電化股份有限公司設立

韓国・台湾へ進出したのは半導体・液晶パネルの一大生産国である両国のユーザーへより密接な営業活動を行うためでありました。

2005 渋川工場ソーダ電解事業は撤退し、ソーダ電解事業は水島工場1工場体制へ
ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン(C4F6)、FECを上市

ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエンを上市
2010 モノフルオロメタン(CH3F)、フッ化カルボニル(COF2)、硫化カルボニル(COS)上市
2011 科地克(上海)貿易有限公司設立
2017 ホウフッ化リチウム(LiBF4)上市
関東電化ファインプロダクツ韓国株式会社 設立

関東電化ファインプロダクツ韓国
2018 台灣關東電化股份有限公司シンガポール支店開設
2020 宣城科地克科技有限公司設立
2022 東京証券取引所プライム市場に移行
2023 熊本事業部 開設
KSG-14を上市